前回までに、窓の断熱を高くするには、ペアガラスやトリプルガラスの
複層ガラスが良くて、さらにLow-eの複層ガラスだとさらにいいと書きました。
最近の新築ではLow-eガラスを標準化しているところも多いので、安心しがちですが、
ちゃんと確認した方がいいことがあります。
それは、ペアガラスのLow-eガラスでもLow-eの膜の場所により種類があります。
一般的に2種類あって、遮熱タイプと断熱タイプです。
地域や方角によって使い分けしないと、快適性が落ちます。
こちらから、聞かないと、どのように配置するか、言ってもらえない可能性があります。施主側からちゃんと聞きましょう。
まずいところだと、どちらか一方で統一する可能性があります。
その方が見た目はいいので、ありがちなので気にしてください。
では、遮熱タイプと断熱タイプとは何か?、どう違うのか?
についてです。
ペアガラスの場合一般的に室外側の中にLow-eの膜を張ると遮熱タイプ
室内側の中にLow-eの膜を張ると断熱タイプとなります。
では、よく似た感じの遮熱と断熱の違いは?
遮熱は太陽光を反射して夏の太陽からの熱を遮る用途で使います。
なので西日が強い西側の窓につけたり、日射量が多い南の地域は東西に
つけたりします。
断熱は室内の熱を逃がさないタイプで寒い地域や北側なんかに使います。
一概にここにこれとは言えないので自分にあった選択をしてください。
で、これがトリプルガラスになると複雑で、我が家で
採用予定のLIXILサーモスXだと基本、外側と室内側、両方にLow-eが
張ってあり、基本断熱は一緒ですが、色によって透過率や断熱性能が変わります。
クリアとグリーンを選べて、
グリーン×グリーンだと透過率が下がり、遮熱性が高く太陽の熱を減らします。
クリア×クリアだとグリーン×グリーンよりは太陽の熱や光を通します。
地域にもよるのですが、自分はどう配置計画したかというと、
北側、東側、西側はグリーン×グリーン
二階寝室、西側とリビングと和室の南側はクリア×クリア
とします。
理由は、東側は夏の朝日の軽減と東側は道路側のため視線の軽減
西側は西日の軽減、北側は隣が近いため視線の軽減です。
二階寝室、西側とリビングと和室の南側の理由は長くなってきたので次回に回します。
では